2018/11/21
30年度 新人看護師《嘔吐処理セットの使い方と感染予防》
2018年10月15日と29日 11月2日
立冬も過ぎ、冷え込む日も増えてきました。
インフルエンザ、感染性胃腸炎が流行る季節にはいっていきます。
毎年新人は、この時期に【嘔吐処理】の研修を行います。
病状によって嘔吐は多々ある現象で、処理方法を安易にしてしまうと、感染の拡大につながりかねません。
当院には、すべての病棟に【嘔吐処理セット】があり、正しい処理方法を根拠から学習し、行動で習得します。
感染対策室 感染管理認定看護師他 感染管理院内認定看護師が指導にあたり、模擬吐物は栄養課に作成してもらっています
吐物処理前の自分の準備です。安易に吐物を処理すると、蒸発したり付着することで自分が媒介者や感染者になってしまうのです。
今回は、靴からの蔓延を防止するため、シューズカバーを履きます。
嘔吐処理セットには、吐物を固形化する「ゲ〇〇ン」という粉末があり、振りかけていきます。患者さんの状態観察、吐物の処理、環境整備を平行します。
床に残っている吐物の水滴には、広げたシートの上から次亜塩素酸ナトリウム希釈液を掛けていくことで、ウィルス除去をはかります。
吐物は4メートルも飛んでいるため、このようにシートは隅々まで広げて薬液をかけなくてはなりません。
薬液をつけた使い捨てモップで拭いて環境整備は完了。しかし、自分の防護服を脱ぐまでは気を緩めてはいけません。
この研修は、新人看護師を対象に8年前から行っています。
実際に嘔吐される場面があったら、頼りになるのは学んだばかりの正確な行動がとれる新人看護師のみんなです。