認定看護師会
私たちの看護の思い
がん化学療法看護
がん薬物療法を受ける患者さんが抱く、辛い気持ち、治療効果が得られた時の喜ばしい気持ちを、共に分かち合い寄り添った看護をモットーにしています。時にくじけそうになる患者さんの「その時の気持ち」を大切に受け止め、支えていきたいと思っています。 また自分の知識・技術に固執せず、あらゆる専門スタッフと協働できる当院の強みを最大限に活かし、患者さんに還元しています。
がん性疼痛看護
緩和ケアの分野では、がん治療も多様化し、患者さんの思いや不安も様々で、がんの痛みだけではなく、心のつらさや仕事や経済面,療養場所などの問題を多く抱えています。私は、『がんと共生する』 患者さんご家族の困りごとなどを一緒に考え、傍にいることの大切さと寄り添いつづける看護を大切にしています。
がん放射線療法
がん細胞を殺すためにはたくさんの放射線を照射するほど効果がありますが、正常な細胞が回復できない損傷を受けることになります。がんに対してはなるべく強く、しかし周囲にはなるべく優しくといった治療を、専門知識をもった医師・物理士・技師・事務と力を合わせて患者さんを支援しています。放射線治療は1回約10分の治療を連日通院して行います。日常生活と両立できるような意思決定の支援や精神的支援を心がけてサポートしていきます。
感染管理
私たちは「患者さんを感染から守り、旭中央病院のブランドを守る」ことをモットーに院内活動をはじめ、他施設と連携をとり、活動をしています。 千葉県内でも3名専従は当院のみで他には類をみません。新型コロナウイルス感染症がパンデミックとなり、私たちが普段から標準予防策や手指衛生など訴えてきたことが、今求められています。人と人とのコミュケーションを大切にしながら、感染対策にまい進していきたいと思います。
皮膚・排泄ケア
看護実践に価値を置く、すなわち私たちの領域においては、排泄や創傷で苦しむ人、病む人に対して先ず苦を和らげる、そこからスタートすると思っています。看護は心・技一体と言われますが、経験から得た知をきちんと言語化すること、そして、実践することのエビデンスをスタッフやチームと共有し協議すること。それが個人レベルの技能になるという循環を大切にしたいと思っています。
集中ケア
私たち集中治療室では、患者さん・ご家族ともに安心して療養生活が送れるように、全スタッフが一丸となってケアを行っています。また、回復支援の手助けができることが私たち集中治療室の看護師の喜びであり、患者さんやご家族の笑顔を絶やさない、緊張感を和らげられる、そんな看護を心がけています。
新生児集中ケア
赤ちゃんにとって人生の大事なスタートラインである出生時から看護師として関わらせていただけることをうれしく思います。赤ちゃんの発する小さなサインを読み取り行ったケアに対する反応を確認しながら居心地のよい環境を提供していきたいと考えています。ご家族にとっては、思い描いていた出産や育児とは異なり、不安を抱えていることと思います。ご家族の気持ちに寄り添い安心感を与えると共に、一緒に赤ちゃんの成長を喜び合っていきたいと思います。
緩和ケア
「緩和ケア」は決して特別なものではなく、看護の基本であると思っています。患者さんやご家族の思いに寄り添いながら、何ができるか、どのような工夫をすると希望を叶えることができのるのか、毎日が悩みでもあり、楽しみでもあります。現在の「緩和ケア」は人生の最終段階だけでなく、がんと診断された時から始まります。時期を問わずに関わることはやはり看護そのものです。 患者さんや家族と一緒に歩む気持ちで看護をしています。
精神科
児童から高齢者まで、心の健康問題を抱える患者さんやご家族が、その人らしい生活を送れるよう精神看護の専門性を活かした支援をおこなっています。精神科と聞くと特別なものに感じてしまうかもしれませんが、日常の中で心が不安定になることは誰しもあるものです。身体と同様心の健康も大切にしていかなくてはなりません。心の問題は目に見えにくいからこそ、より丁寧に患者さんやご家族に寄り添ったケアを心がけています。
乳がん看護
告知後の面談では、患者さんの思いを聞きながら一緒に泣いてしまう一方で、しっかりと意図的にお話を伺いながら情報収集をして状況を把握し、強いショックから回復していくことを見守り、支えます。さらに、事例を振り返り、支援が適切であったかを分析して、先々につなげていくことが私たちの看護です。患者さんから「心強かった、ありがとう」と言われると、やはり嬉しいですね。
救急看護
救急看護は、時や場所を選ばずに発生し、多種多様な疾病や外傷を有した患者さんとご家族が対象となります。そのため病態の緊急度や重症度を的確に判断し、急激な病態変化に即応した個別性のあるケアを心掛けています。また、突然の事故や疾病により、患者さんやご家族は心理的危機状態に陥りやすく、早期からの介入が必要です。チーム一丸となって危機状態にある患者さん・ご家族に対応できるよう努めていけたらと思います。
糖尿病看護
血糖コントロールが適切に行えていない患者さんも、その人なりの考えや思いがあります。その現実を受け止め、出来ることが一つでも増えて、よりよい療養生活が送れるように、その人に寄り添い支えていきたいと思っています。人はそうそう簡単に変われるものではありません。長い時間と忍耐が必要とされますが、良い方向に変わっていく姿を目にすると、何物にもかえがたい気持ちになります。
手術看護
手術を受ける患者さんとそのご家族は、周術期を通して不安が大きく、手術当日は緊張もピークになります。傍に寄り添い「看護師がそばにいてくれてよかった」と思ってもらえるような安心感のある看護を提供したい。そして、専門的知識と技術を駆使し、看護師だけではなく医師や他職種からも頼られる存在となり、質の高い看護を提供したいと思っています。特殊な環境でチームを支え、患者さんへの侵襲を最小限にすることも私たちの役割です。
摂食嚥下障害
食事には、様々な楽しみがつまっています。味はもちろん、香りや色合い、食感そして食事を楽しむ雰囲気。食事を通して楽しみを味わうことは、生きる意欲に直結します。しかし、様々な原因から「食べる」ことが困難な状況に陥ってしまう方が少なからず存在します。「食べる・食べたい」を支えられるように、食事の調整・食前の準備・食後の注意点の啓発を進め、「人」を「良く」する、「食」を目標に支えていきたいです。
透析看護
透析療法は生涯続く治療です。透析療法には血液透析と腹膜透析の2種類があります。透析療法以外にも末期腎不全の治療には腎臓移植や透析をしないという選択もあります。 医療が進歩を遂げ選択肢が増えました。ですが情報量が多くなりすぎて、何が自分にとって良いのかわからないという患者さんも多くなってきています。選択した結果は同じでも、選択した理由は一人ひとり違います。患者さんが生きていく上で何を大切にしていて、なぜその選択をするのか共有し、選択した後も「その人らしく生きていけるように」よきパートナーとして支えていきたいと思っています。
小児救急看護
子どもは身体的にも精神的にも社会的にも未成熟な存在です。医療を受けるに当たっては、たくさん援助が必要です。一方で、私たちが思っている以上に、力強さと可能性を持っている存在でもあります。ご家族も含めて「一緒にがんばる」という経験を通じ、子どもとご家族が地域でより健康な生活が営めるように支援していきたいと思っています。